育成年代

キミの頭の中に地図はあるか?

Buenasssss!

今日はプレービジョンについてです。

ある程度技術もあって戦術理解度もある程度高いレベルになると明らかに違いが見える部分が頭の中に地図を持ってプレーしてるのか、いきあたりばったりでプレーしてるのかです。

これはボールタッチや創造力などの技術とは全く別の話。

この違いを例えるなら、同じ目的地に向かう時に地図を見ながら行くか、なんとなく空いてる道に行くかの違いのようなもの。

なんとなく空いてる道を進んでいるだけでは渋滞に巻き込まれる可能性がありますが、googleマップで先の渋滞を見ながら進んでいけば空いてる道を選んで圧倒的に早く目的地に辿りつきますよね。

このような差がピッチで明らかになるのがトップに行けば行くほど明らかになっていきます。

元アルゼンチン代表でボルトガル1部のFCパソスでプレーするニコラスガイタンという選手がその典型的な例です。

彼は左利きで技術や創造力はディ・マリア以上のタレントを持った選手としてアルゼンチンの名門のボカのユースからトップ昇格をして、その後ベンフィカで活躍し、アトレティコマドリードに移籍しましたがほとんど試合に使われずに中国のチームに売られていきました。

彼の持っているタレントを考えれば、ディ・マリアのようにベンフィカからレアルマドリードそしてPSGと活躍し、代表でも中心になれるポテンシャルはあったんです。

でも彼の頭の中には地図がなかったんです。

要するに先を見ながらプレーするビジョンがなかったんです。

でもよく言え一瞬の発想力やアイディアなどはずば抜けていました。

しかし、その場のアドリブやクリエイティビティはタイミングと状況があっていなければ対応されてしまう。

守備レベルがそこまで高くないリーグであればやれると思いますがトップオブトップのリーグでは難しかったんです。

それがガイタンがポルトガルでは活躍できたけどスペインでは活躍できなかった理由だと思います。

だから、選手たちに伝えたいのはもっと見るということにこだわることとサッカーというスポーツを理解したほうがいいということ。

これは繰り返しずっと言ってきましたが、技術は持っていることが重要なのではなく、使いこなせるかが全てなんです。

スペースを知り、先を読みプレーすることが大事。

もし技術だけで解決できない壁があるのであれば、頭の中に地図を持つことにこだわってほしいと思います。

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