スカウト

移籍の裏にあるもの

Buenasss!!!

昨日はwhatappがバグを起こしていたため連絡を取るのに苦労しましたが予測できないことが起こることにはスペインにいて慣れてるので全く問題なしでした。

結局なんとかなるんですよね。笑

先日もいきなり電車の運転手たちがストライキを起こしたから今日は電車走ってないよって普通に言われて、あそっか仕方ないなって普通に受け入れてました。

今でこそ起きたことを受け入れてすぐ対応できますがこれは南米で鍛えられる前の日本基準だった僕はいちいち苛立ってました。

なんで10時って言ったのに11時に来る?

あるっていってた試合がなくなる?

なんで予約していたのに予約できてない?

でもそんな経験のおかげで最強の適応能力が身につきました。

これはサッカーでも同じことが起きます。最初は日本との違いにストレスを感じるんですが強度、スピード、リズムに慣れていくんです。

こっちで活躍できるかは能力ももちろん関係しますが1番は適応できるまで我慢できるかだと思います。

久保健英が20歳で日本人で唯一スペイン1部でプレーできている理由はサッカーにおいても私生活においても10代で適応し終わっている点が大きいと思うんです。

彼はサッカーの基準も感覚も全てがスペイン人化しているんです。

国籍の面では外国籍枠になってしまいますが基準がスペイン化している点は非常に大きなアドバンテージとなっているはずです。

それくらいサッカーの戦術、リズム、スタイル、スピード、強度に違いがあり適応するのに時間がかかるリーグなので香川のように他のリーグで成功してる日本人選手が30歳前後で来ても簡単に活躍できるリーグではないんです。

実際乾も時間をかけたからこそ守備にしても戦術に適応できてサイドの選手としてリーガでプレーすることができた。

でも乾はリーガでは普通の選手だった。目立つレベルまではいかなかった。それは現在2部で戦ってる柴崎岳も同じで適応に時間をかけたからリーガに適応できた選手で非常に技術はあるが目立つレベルにまでいけてないのは守備や戦術面で適応できていない部分があるからというのは明らかです。

ボディコンタクトの部分にしてもプレーのリズムや強度にしても慣れることができなければここではプレーできない。

なぜなら余るほど才能ある選手がいるから、能力がいくら高くても適応できない外国籍選手を欲しがるクラブはないでしょう。

ですが、FWなど攻撃的な選手は別です。

Ultimo Tercio(最終ゾーン)で仕事ができる選手は重宝されます。

要は戦術などスペインサッカーに適応できてなくても点を取ってくれる選手なら欲しいというのがクラブの本音。

その点で言うとクロアチア1部のNKイストラ1961からスペイン1部アラベスに移籍した原 大智はUltimo Tercioで仕事ができる選手と判断されなかったため加入後速攻でシントトロイデンに放出されたんだと思います。

2018年にアラベスグループがNKイストラ1961を買収しているクラブであったのでこの原の移籍が実現したんです。

昨シーズンイストラでリーグ戦14試合2ゴールという原の活躍を見ても2ゴールという数字だけでクロアチア1部からスペイン1部にいけるはずがないんです。大活躍してれば別ですけどね。

純粋に能力があるか大活躍した選手以外の移籍の裏には必ずなんかしらの動線が仕掛けられてるんです。

アラベスがJ3鹿児島と提携してるのもその1つのようですね。

基本的に内容にもよりますが提携にはそこまでの力はないのでどうゆう動線が引かれているかをしっかり見る必要があります。

Poco a Poco

今スペインで挑戦してる選手に話していることなのです世界1大きな壁を作るって目標があったとしても世界1大きな壁を作ると言っているだけでは壁を作ることはできない。

だからその代わりに目の前にある1つのレンガを丁寧に確実に積み上げることだけに集中すること。

そしていつか世界1大きな壁ができるイメージを持ちながらその作業を続けるんだ。

そのマインドセットが競争率の高いサッカーの世界で違いをもたらすんです。

なぜなら目標を遠くに置くことが必須にはなるのですが遠い目標だからこそ最初の一歩が大きいと圧倒されて動けなくてなってしまうからです。

誰でも最初の一歩はレンガを積み上げるような小さな一歩から始まる。

その一歩を地道に積み上げた人だけが遠くにいける。

凄く日本的な考えと言われてしまうかもしれませんが俳優のウイルスミスなど様々な分野で活躍する人たちも同じようなマインドセットをしている人たちを多くみます。

今僕が去年から関わっているマルタ1部のクラブがあり、そこに20歳のYuki Uchida(上の写真の選手)がいるのですが彼も目標はチャンピオンズリーグなどの遠くに持ち目の前の1試合1試合を積み上げていって遠くまで羽ばたいて欲しいですね。

僕はこれから欧州でたくさん動線を引いていきます。

Poco a poco!!!!!

関連記事

TOP