Buenasss!!!!
昨夜プレミアリーグのU23の試合を見る機会がありシティとユナイテッドのU23の試合を数試合見ていました。
目立っていた選手がいたので調べると約13億円でフルミネンセから移籍したKayky18歳でした。
ブラジルは本当にタレントの輩出が止まらない。
あの国の選手は小さい時から相当の数のPeneira(ふるい)にかけられて残った選手のみがピラミッドの頂点まで辿り着けるという構図がはっきりしている。
育成の間も競争の連続。
この国ではPenieraはどんな選手も避けて通れないという現実を何回も目にしてきました。
これは名門パルメイラスのスカウトがファベーラを訪れてのPeneira。
子を見守る親の目線。
家族の期待、家族の人生を背負ってプレーする子どもたち。
同じくブラジルの名門であるサンパウロFCでは6800人の選手がブラジル全土からPeneiraに参加し、ふるいにかけられて残るのは数名だそうです。
サンパウロだけじゃなく、グレミオ、フルミネンセなども同じような規模の選手がふるいにかけられる。
今パルメイラスのU17で次世代のスターと呼ばれているベロンもふるいにかけられて残ってきた選手の1人。
ベロンが入ったSanta Cruzという小さなクラブのPeneiraでさえ300人以上が毎回集まり、その競争を勝ち抜いた数名が入ることができる。
ベロンの地元から離れた街にSanta Cruzがあったため13歳で親元を離れて寮生活をしていた。
でもホームシックと厳しい競争が苦しくて何度も帰りたいと思っていたらしい。
お父さんはサッカーでプロを目指すよりおれの仕事を継げ!とサッカーに反対していたがお母さんはずっとベロンはプロになれると信じて支えてくれていて、いつも背中を押す言葉をかけてくれていたおかげで競争にもホームシックにも負けずに挑戦を続けていきU17ブラジル代表に選ばれるまでの選手になった。
Peneiraだけでなくプロになるまでには色々なハードルがある。
ホームシックもその一つかもしれない。
ブラジルにある競争は日本にある競争とは比べ物にならないほどハードルが高い。
将来はその厳しいハードルを越えてきた選手たちとの同じ土俵で競争して勝っていかなければ世界で上には行けない。
生半可な覚悟じゃ諦めてしまうだろう。
これからサッカーで高みを目指していったら競争に負けて落ちるときもあると思う。
でもその痛みを乗り越えて再度挑戦できるかでキャリアは変わる。
どんな痛みも受け止めて乗り越えていくしかない。
逆に乗り越えられない選手はサッカー界から去っていく。
厳しいようだけどこの競争は避けては通れない。
元ブラジル代表キャプテンのカフーは9回下部組織のテストに落ちている。
もしカフーがその痛みを乗り越えられていなければ、
ワールドカップ2回制覇
クラブW杯3回制覇
リベルタドーレス2回制覇
リーグ制覇
を達成する選手になることはなかっただろう。
でもカフーは9回その痛みを乗り越えた。
今のカフーがあるのはどんな厳しいハードルも乗り越えてきたからでしかない。
高みを目指していけばPeneiraは避けては通れないものだからこそ、痛みを乗り越える心の強さが必要なんだろう。