留学

一つの正解がある時代は終わった

昨日5選手とその家族とZoomで話していました。

来年からスペインに来るにあったての質問などを受けていました。

その中で12歳の選手の家庭と話しているときに僕からメリットとデメリットがあることを話しました。

どんなことだって何かを選べば、メリット、デメリットが存在します。

でもそうだとしてもこの予見性の低い時代に生きる子どもにとって海外に出ることは将来大きなアドバンテージを得る経験になると思っています。

親が生きた時代の正解と子が生きていく時代の正解は変わり、今は一つの会社に就職してその会社で定年まで働くみたいな働き方が当たり前だった昔みたいに一つの正解があってその正解レールに乗るための競争(就活、受験)がすべてではない時代になっていますよね。

今までみたいに起こる問題は過去にもあったもので解決策も存在してるみたいな状況ではないのでそうなるとここから先の不確実な未来で求められる力は自分で何が問題なのかを見つけて、その問題の解決策を自分自身で導き出せる力なんだと思うんです。

今僕がいるスペインもそうですが予定通りに物事が進んで行くことの方が少ない不確実な環境の中で工夫をし、試行錯誤を繰り返して、間違いを通して、自分で解決策を見つけ出していく環境。

この過程こそが人としての成長。

問題を自ら見つけ、その解決策を自分で導き出す力は不確実な環境にいる人間の方が身に付きやすい。

なぜなら確実で安定した環境は問題を排除することで作られるのでそこで育てば問題に触れる回数は減る代わりにこの能力は育たない。

そうなればこれからの予見性の低い社会に適応していくのは難しくなるでしょう。

だからこそ、小さい時から、海外も含めていろいろな社会と触れる経験をすることで日本の常識が必ずしも万国共通の常識ではないことを知り、自ら失敗を重ねて問題を自ら解決する能力を身につけていくことが重要になるんです。

ピッチ上で求めらる能力

先日アトレティコマドリードのトップチームコーチのエルナンと話した内容が上で書いた内容とリンクするので書きます。

本当に色々なことを話したんですが僕から聞きたいことがあったのでこの前はそれを聞きました。

それは色々な要素があるとは思うけどどのポジションの選手にも求められるものはなんなんだろうということです。

それに対するエルナンの回答はピッチ上にある問題を見つけ、その問題に対しての解決策を多くもってる選手または即座に作り出せる選手が求められるでした。

戦術はあくまで試合を戦う上での指標でしかなく、ピッチ上で起こることは試合が始まるまで誰にもわからないものでサッカーは1秒で状況は一変する。

アトレティコマドリードみたいなクラブになれば各ポジションに能力の高い選手がいる。でもそんなクラブの中でポジションに関係無く求めらるのはこの能力。

もちろんチームのために戦えるかなど求めらることは他にもたくさんあるということは前提で話してくれました。

この話を聞いて、サッカーで求められること と この予見性が低い時代を生きて行く上で必要になることは繋がっているんだなと思いました。

僕らが生きる時代もサッカー同様、先が予測できないような不確実なものだからこそ楽しいんですけどね。

南米でも感じていたことですが、不確実な環境を楽しめる人間の方が環境に左右されない分幸福度は高いのではないかなと思います。

 

 

 

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