Buenasss!!!
昨日は選手のトレーニング後に選手と話をしました。
その選手は先週までスペイン3部のチームのサテライト(U23)に2週間くらい練習参加していました。
結果的にはチームから良い評価はもらえませんでした。
そのことを本人に伝えた上で彼が今必要なこと、これからこっちで上に行くために何を求められているかなどを話ました。
大前提、現在シーズン途中でチームが出来上がっている状態のところに練習参加をして評価をもらうというのが簡単ではないということは理解しなければいけない。
またもう1つ理解しなければならないのは自分は今は監督が話す言葉を理解できない外国人だということ。
昨日話をした選手は日本で18歳までJリーグのユースで10番を背負い、トップチームの練習にも帯同していた選手。
いわばエリートです。
ですがそれは日本の育成年代においての話。
彼の技術やプレーヴィジョンだけを見れば今の段階でこっちでも4-5部でプレーできるレベルにあります。
ただ、competition(競争力)の部分では全然足りてないんです。
日本でも育成年代(ユース)からプロの世界にいけばインテンシティ、スピード、フィジカルコンタクトは上がるのでその部分に適応できるかが鍵となることは日本でも欧州でも変わらないです。
そして彼の場合も練習参加していたチームは同じポジションに185cmの黒人選手や同じタイプのスペイン人選手がいて彼らは身体を張ってボールを奪い取ることができ、空中戦で肘をぶつけられても怯まない強いハートがあるので技術面で優れていても競争力では負けてしまう。
これがこっちで評価されないことに繋がってしまいます。
これは彼だけではない日本人全員に言えることですがこっちでプレーする上で競争力が圧倒的に足りない。
小さい時から上手いだけじゃ評価されないことを理解してその部分を追い求めていかないといけない。
欧州で成功したいのであれば、初日の練習のファーストプレーから削りに行け!
これは怪我をさせろと言ってるわけではなく、日本人の上手いけど戦えないという印象を持たせないためにも重要なことなんです。
この日本人は戦える!競争力がある!
上手いだけじゃない!と思わせるんです。
最初の印象が大事。なめられたら心理的優位に立たれてしまう。
だからボールがあるときもない時も心理的優位に立っていることを意識しなければならない。
ましてやこの選手は170cmそこそこしかないのでフィジカル的不利な部分を埋めるためにはActitud de Leon(ライオンのような振る舞い)でピッチに立たないといけないんです。
もちろん、競争力だけでもだめなので技術面も必要なので両方ですがほとんどの日本人選手は技術的には良いけど……という評価なのでこの部分は真剣に向き合っていかないと手遅れになるので特に日本の選手にはしっかり理解してもらいたいです。
これは柴崎選手が2部にいる理由にも繋がっています。
明らかに技術的には1部レベルにあるので2部でずば抜けて目立ってもおかしくないレベルにある。
ライオンのような姿勢を持った選手が日本から出て来ればもっと欧州の高いレベルにいる選手が増えると思いますね。
170cm のモドリッチがカゼミロよりもボールを奪ってるのだから小さいからできないは言い訳にならない!
ピッチ上ではライオンであれ!!
vamos Leon!!!