Buenasss!!!
今日全員が無事日本に帰り、キャンプが無事終了しました。
今回のキャンプでジュリオバプチスタやサビオラといて選手たちはたくさんのことを感じたと思います。
そしてそれは選手だけでなく、一緒にいた僕もたくさんのことを感じました。
僕としては2人の出身国であるブラジルとアルゼンチンの両方で生活をしサッカーをしていた経験があるので彼らの言葉だけでなく、言葉に込められた想いを深いところで理解することができました。
2人とも自分自身が自分の強みと弱みをはっきり理解することが重要だと言っていたことが印象に残っていて、サビオラであればスピード、ジュリオであればフィジカルと自分の強さの部分をどう生かして勝負ができるか、自分の弱みで勝負しない状況を作る努力をしていたと話していました。
そしてサビオラがシュートを打つタイミングの話をしていた時も自分が有利な状況で勝負していたことを話していました。
彼は現役時代シュートを打つタイミングをキーパーが前に飛び出すために1歩前に踏み出した瞬間を狙って蹴っていたと言っていたんです。
相手を交わした瞬間にキーパーと1対1になる瞬間があり、その瞬間にキーパーはシュートコースを狭めるために前に出るんですが、その前に1歩踏み出した瞬間を狙ってたっていうんです。
あとはディフェンダーが自分の前にいる状況はキーパーのブラインドになるからFWにとってすごく有利な状態だとも話していました。
それも自分の有利な状況で勝負するということに繋がっています。
この考え方は彼らは小さいころから染み付いています。
なぜなら彼らのサッカーの始まりがストリートで大人に混じってやるサッカーからで体格差があり、なおかつデコボコのグランドで始まっているので駆け引きは当たり前で考えなければ生き残れない、活躍できない環境で普通に対等に戦っても勝てないというところで育ってきてるということが駆け引きを植え付けるんです。
僕らはマリーシアとか駆け引きっていうのが日常茶飯事でそれが当たり前の環境で育った人たちと勝ち負けを競っているということを改めて考えさせられました。
サッカー選手として生き残っていくことを考えると日本の社会環境とか教育とか文化の全てが適していないと言えます。
サッカーが人生の全てではないという考え方とサッカーが人生の全てという考え方の両方に触れて生活したことがあるので南米のようなサッカーで回ってる国にある価値観や考え方こそが勝者のメンタリティを育む環境だと思っています。
サビオラは日本の物凄いリスペクトを持った上でサッカーだけで考えれば日本が世界のトップに行くためには文化と教育の壁を壊していかなかれば難しいと伝えてくれました。
日本というよりアジアと言ってました。
アジア人選手で世界のベスト5に入る選手もいないし、アジアの国でベスト4に入る国もない。
唯一ソン・フンミンのこの数年にチャンスがあるかもしれないがメッシやクリスティアーノ・ロナウドのようにバロンドールを取る選手がアジアから出てくるというのは考えにくいと正直な意見を話してくれました。
でも誰がクロアチア人であるモドリッチがバロンドールを獲得すると予想していたかと言えばそこは難しいと言われていたと思います。
でも成し遂げた。
だからできないことなんてないと思っています。
でもサビオラが言うように育つ環境は非常に重要です。
ただし、選手が本気であることが大前提です。