マインド

能力よりも内面

Buenas!!

スペインはシーズン終盤になってきたので来シーズンに向けて様々な動きがあります。

選手それぞれ年齢も置かれている状況も実力も異なるのですが、全員にとって重要な時期であることは間違いないです。

今年で自分が育成年代(プロになるまで)の選手のサポートを始めて10年目となり振り返れば色々な選手がいたなと感じます。

サッカー選手として様々なフェーズがありますがプロになるまでの過程が選手の可能性に直接関われるという意味で個人的には1番好きです。

そして、可能性と向き合うという点で非常に責任があります。

だからこそ、可能性(才能)を伸ばすために必要なことは何なのかと日々色々なことを考えます。

重要なのは環境というのは間違いなくて、その環境の中で最も重要になるのは選手の前に立つ監督です。

そしてこの監督の実績や考えや哲学やトレーニング方法だけでその監督の良し悪しを判断するのは難しく、色々な場面で選手に対して情熱を持って向き合ってるかなども含めその監督の人柄まで見ていく必要があるなと思っています。

また監督も人間なので良くも悪くも変わります。

だからこそシーズンを通して注意深く見ていかないといけないなと感じてます。

クラブのネームバリューよりも監督やディレクターなどクラブの中にいる人たちの人間性が何より大事です。

ここまで選手の可能性を伸ばすために必要な環境の話をしましたが、どれだけ環境が良くても選手自身によって全ては変わってしまいます。

選手の能力は重要ですが、技術や能力よりも僕が大事にしてるのはその選手の人間性です。

今まで、素晴らしい能力を持ってるのにも関わらず、トップにたどり着けなかった選手たちをたくさん見てきました。

そしてそのほとんどがメンタル面(マインド)に問題があるケースが多かった。

逆にそれほど元々の能力がずば抜けていたわけではなかった選手が努力で一流になった選手のケースも複数見てきましたが彼らに共通するのが、メンタル面での安定と高いプロ意識(マインド)です。

だから、人間性が伴わない選手はトップに行くのは何歳であろうと難しいなと思っています。

結局、才能だけではだめでそんなことよりもサッカーに対して自分に対して謙虚に真摯に向き合い続けられるかがすべてなんです。

どれだけ才能があっても、サッカーに捧げる覚悟がなければたどり着くことができない。

逆にサッカー選手になる覚悟、マインドがある選手はトップにたどり着ける可能性は多いにあると思います。

あとは、誰に出会えるかで大きく変わっていきます。

クリスティアーノロナウドが18歳でファーガソンに出会っていなければ、彼のキャリアは全く違ったものになっていたでしょう。

ファーガソンはまだ当時無名の18歳のクリスティアーノロナウドを獲得前にリーグの全試合数の50%は試合に出場させると保証したのです。

プロになれば実績がなく計算が立てにくい若い才能にチャンスを与えてくれる監督はそう多くはないのです。

そう言った意味では育成年代においてもプロの世界でも監督というのは非常に重要な存在となります。

ただ選手個人として言えることはとにかく自分の内面と向き合い続けてプロになる前からプロ意識(マインド)を持って日々を積み重ねていって欲しい。

なぜならそれが能力や実績よりも大事になるから。

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