育成年代

個の力

Buenasss!!!!

昨日はスペイン女子1部のMadrid CFFの試合を見に行ってきました。

スペインの女子のレベルってどんなもんなのと良く聞かれるのですがとにかく個人能力が高い印象です。

とくにフィジカルレベルが高い選手か速い選手が多いんです。

そしてとにかく身長が大きくて体格が良く、個人で打開できる選手が多くいます。

日本の女子の選手も男子選手同様に技術的にうまい選手が多いですがサイズが小さい選手が多いのでフィジカルの差が不利にならないような戦い方を学ばないと試合で消えることになるでしょう。

上手い選手はこっちに来ればいくらでもいます。

こっちでUEFAユースチャンピオンズリーグやスペインのDivision de honorに出てる17、18歳の選手たちを普段から見ているので日本のユース年代NO1と呼ばれる松木くんを見ても良い選手ですが彼と同じレベルもしくはそれ以上のレベルの選手で彼よりサイズもあって速い選手は普通にいるなと感じてしまいます。

彼が高校卒業後に海外のクラブでプレーすることを希望していながらそれが叶わなかった理由として考えるのは2つ。

1つは動かしていたエージェントの力不足。もう1つ考えられるのは単純な力不足。のどちらかだと思います。

実際どちらかが理由かもわかりませんが海外にはもっともっとレベルのある選手がいるのが現実です。

だからと言ってただ海外に来れば良いなんてことはないです。

海外のレベルの高いところにいればいいというわけではなく、本人が本気でなければこの高い壁は越えられない。

それくらい僕はスペインと日本の差は大きいと日々感じています。

この差は数試合海外のクラブと試合しただけではわかりようがないと思います。

オリンピックでメキシコに敗戦後にフォルトゥナ・デュッセルドルフ所属の田中碧選手が話していた

“デュエル(球際や1対1で勝ること)だの戦うだのを、彼らは通り過ぎている。チーム一体となってどうやって動いて、勝つかに変わってきている”

“彼らはサッカーを知っているけど、僕らは1対1をし続けている。そこが大きな差”

というこの部分も非常に差があるのですがこっちに住んでいて『個で戦える』という部分にもとてつもない差を感じています。

めちゃくちゃでかいCBがボールを持って相手DFを1、2枚簡単に剥がせたり、自陣から尋常ではないスピードでサイドをぶっちぎる選手がいたり、1人でボールを奪い取れる選手など圧倒的な個の力があるんです。

もちろんチームとしてどう動くかなどの戦術の部分も非常に重要ですがそれと同時に圧倒的な個の力の差があることは知っておいて欲しいですし、危機感を感じた方がいいです。

戦術理解度が高い選手も多いですが、1人で1、2枚剥がせる選手もこっちにはたくさんいます。

あとは空中戦のレベルはかなり差があるのでここも認識して早く取り掛かった方がいい。

ここまで足りない部分を書きましたが勝る部分も幾つかありますし選手それぞれ違った戦い方があります。

なぜならこっちに来てこっちのユース年代の選手を日常的に見てると今日本で指導されてることだけでは到底この差は埋められないと思ってしまうからです。

日本との壁は思ってるより高い壁があります。

片山堅仁/Katayama Kento

片山堅仁/Katayama Kento

スペイン在住のサッカー専門のコーディネーターです。 年間約100名を越える選手のサポートをする為、スペインだけでなく欧州の様々な国のクラブに足を運び、選手のサポートを行っています。 過去サポートした選手は1000名以上。

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